こんにちは。

muucの村松です。

 

月1回をめどにお送りしている「muuc零れ話」。私村松が、そのときどきのmuucのトピックについて、特別なエピソードや裏話も交えてお話ししています。

 

今回は、久しぶりに純粋な「零れ話」をお届けしたいと考えています。

実は、お客様や取引先の皆さんから共通していただくご感想・ご質問がいくつかありまして、今回はそれらについてお話ししてみたいと思います。

 

 

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1, 仲間たちとともに、丁寧で誠実なモノ作りに尽力しています

 

ありがたいことに、お客様から私たちの「服の”つくり”の丁寧さ」を褒めていただけることがとても多いです。

洋裁の知識や経験がおありの方の場合、服の裏側をご覧になり、そのときに縫製のクオリティに感心して下さいます。

生地の合わせ方、端のパイピング処理、力ボタン(ちからボタン)の処理、裏地におけるバスト周りのケア、裾のまつり縫い・・・など、いろいろ指摘していただいて、むしろ私たちが恐縮しています。

あるお客様から、「最近は高価な服でも、素材や形(←パターン)ばかり凝っていて、つくりが雑なことが多いのよ」と教えていただいたこともありました。

 

 


 

 

改めてお伝えするまでもなく、muucの服は決してお安い買い物ではありません。

もちろん私たちはそのことを強く意識してモノ作りに向き合っていますが、同時に一緒に仕事をしているパタンナーさんや縫製工場さんなどの意識もとても高く、この環境にとても助けられています。

 

 

縫製以外でも、たとえば服でつかっているボタンがとてもご好評をいただいています。

実は、muucの服でつかっているボタンについては、毎シーズンそれぞれのボディの色に合わせて製品染めしています。

 


 

 

このボタンも、私たちのモノ作りを長く支えてくれているパーツ屋さん(ボタン・ファスナーなど)が、鍋で一つひとつ染めてくださっているものです。

実はボタンには、ブランド設立当初からいろいろな試行錯誤がありました。異素材のボタンをつくったり、プリントしてみたり・・・。ただ、ボタンに大きなコストを費やすわけにもいかないため、さらに様々試した結果として、今の製品染めのボタンにたどり着きました。

このボタンは本当に評判が良く、「このボタンだけで買いたい」というお声も多くいただくため、ときどきボタン単体で販売するのですが、毎回あっという間に完売してしまいます。大量生産できるものではないので、今後もときどきご案内できればと考えています。

 

 

いまこの文章を書いていて、素晴らしい仲間に囲まれてモノ作りができていることに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになっています。

これからも皆で高い意識を持って、できるかぎり良い仕立て・良いディテールの服をお届けできるように尽力したいと、気持ちを新たにしています。

 

 

 

★修理・お直しのご相談について

 

生産工程の話ではないのですが、「洋服の修理を引き受けてくれてありがたい」というお声も、普段からたくさんいただきます。

刺繍生地については、やはり”引っかけ”のお直しが多いでしょうか。刺繍の糸が飛び出してしまったというご相談を、ときどきいただきます。

ニットについても、”引っかけ”や”穴あき”が多いです。気づかずほつれてしまって、こぶし大の穴が開いてしまったなんていうご相談もありました。

 

修理はこれからも、もちろん承ります。

「直してでも着たい」と長く着てくださるお客様がいることが嬉しいし、そういうお客様の存在を感じるたびに、都度、身が引き締まる想いになります。

専門知識があるスタッフもいますので、まずはお気軽にご相談いただきまして、安心してお預けいただけましたらと思います。

 

 

 

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2, “muucの見せ方”を、改めて考え直しています

 

ここまで、主にモノ作りに対する姿勢についていくつかお話ししましたが、最近は服たちの「見せ方」についても、改めて考えるようになりました。

このことは、上でお話ししたような、仲間たちと丁寧につくった、決して安価ではない、そして修理もしながら長く着ていただけるmuucの服たちと、それを着てくださるお客様との関係性やコミュニケーションにも直接かかわる、とても大切なことだと捉えています。

 

 

muucの服は、ただ「着る」だけのものではなく、それを着ることで日々の中で少し気持ちが上向いたり、自分を大切に想えたりするような、ちょっと特別な存在であってほしいと願っています。

親しみや共感ももちろん大切ですが、ファッションである以上、どこかに「憧れ」や「夢」も宿しているような。

お客様にとって、「いつか着てみたい」「自分もこうなれたら」と、心の奥をふわりと揺らすような服であってほしいと思っています。

 

 

そこで最近、そうした感覚を丁寧に届けるために、クリエイターの仲間たちとともに、より感性を研ぎ澄ませたような写真や動画の制作も始めています。

動画では、写真では伝えきれない「生地の揺れ」や「シルエットの変化」を、少しでもリアルにお届けできればと思っています。

これらは順次、オンラインストアでご覧いただけるよう取り組んでいます。

ぜひときどき覗いてみていただき、また直接・メール・LINE等でご意見・ご感想をいただけましたらとても嬉しいです。

 

 


      

 

 

 

 

muuc
村松啓市

AdminFashionBrand 『muuc / ムーク』
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