こんにちは。
muucの村松です。
月1回をめどにお送りしている「muuc零れ話」。
今回は、そもそも「muucはどのようなブランドなのか」について、私の想いを少しお話ししたいと思います。
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★muucの生い立ちやブランドコンセプトについて
もともと、私たちは”everlasting sprout”というブランドで活動していました。
10年あまり服づくりを続けていて、ブランドコンセプトが大きく変わったわけではありませんが、私自身が年齢を重ねて、服づくりに対する考え方や、服の表現方法が変わってきているという自覚がありました。
そして創設15周年を迎えるにあたり、このブランド活動が私の人生とともにあると確信したので、自身の名前をあらわすブランド名にしたいと考え、【MU】RAMATS【U】 KEII【C】HIの名前を短くして、【muuc】としました。

ブランド名をmuucに改めるのを機に、改めてブランドコンセプト、服づくりへのアプローチをイメージしてみました。
「服をキャンパスに見立てて、糸で絵を描くように。
自由な色づかいで、どこまでも限りなく広がる、そんな世界観。
そして、そこに身をゆだねるようにつくる洋服たち。」
私は、テキスタイルデザインから洋服を表現するデザイナーです。このことが、自身の個性・独自性だと思っています。
たとえば、生地と刺繍、糸と編み方・・・。テキスタイルデザインの可能性は無限大で、イマジネーションは途方もなく、どこまでも広がっていきます。
そういう世界観に、まさに身をゆだねることで生まれるテキスタイルたち。それによって表現される洋服たち。
いまも私の頭の中では、広がり続ける世界のなかで表現したいアイデアがどんどん生まれています。
それを私の人生をかけて形にしていく。そうしてモノ作りを続けていく。そんなブランド活動をめざしています。

そして何より。
服はどなたかに着ていただくためにあります。皆様にmuucを着ていただけることが、本当に嬉しいです。
体型やシチュエーションを限定しない寛容な服でありながら、それを着ていただくと「上品」な雰囲気になる。そんな服づくりを目指しています。
ブランドのありようから、着てくださる方の世界観や着方を締め付けるようなことはしたくないのですが、一方でちょっぴり背筋が伸びるような服であって欲しいとも考えています。
カジュアルシーンでもフォーマルシーンでも、時代や年代も問わず着られ続け、いつか大切な方へ継がれるようなものになればと願っています。
◇muucのテキスタイルデザインによって生まれた植物図鑑柄刺繍シリーズの洋服たち

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今回もありがとうございました。
引き続き、ご感想やご要望(=こんな話が聞きたい等)がありましたら、ぜひお気軽にお寄せ頂けましたらと思います。
muuc
村松啓市