ただいま展開中のmuucの2024年秋冬コレクション(以下、「24AW」)について、当ブランドの提携ショップ様の目線でご紹介頂いているコレクションレポートを、前編/後編の2回に分けてご紹介いたします。

 

★ muuc 2024年秋冬新作 コレクションレポート
  • 前編:新作ニットアイテムのご紹介 >こちらから
  • 後編:新作布帛(織り地)アイテムのご紹介 >本ページ

 

私たちブランド内のスタッフではない「第三者目線」で、コレクションのほぼ全点にわたり幅広く紹介されているので、お客様皆様にもご参考にして頂けるかと思います。ぜひご一読頂けましたらと思います。

また、以下で触れる各アイテムについて、オンラインストアへのリンクもご案内していますので、合わせてご利用くださいませ。

 

 

本ページは全2回(前編・後編)のレポートの後編(LOOK2)で、24AWの新作布帛(織り地)コレクションについてのご案内です。

 

 

 


 

 

 

LOOK2:muuc24AWの布帛(織り地)コレクションのご紹介

 

 

  • 本レポートの引用部分の出所はすべてブランド資料です。
  • 本コレクションレポートで掲載しているサンプルの着用画像は、すべて身長160cmの女性がモデルをつとめています。
  • 洋服のサイズ展開は、フリーのワンサイズがほとんどです。一部のアイテムで2サイズ展開されていますが、それらについては本文で触れています。

 

 

 

LOOK2-1: リーフ柄コットン刺繍切り替えシリーズ2型

 

 

 

◇生地について

ふんわりとしたやわらかさがある、コットン100%の軽やかなローン生地をつかっています。その生地に、オリジナルの刺繍を施しました。

一度手刺繍で制作した図案をもとに、今回は樹に咲く小花(梅の花)をイメージしながら刺繍生地をつくりました。刺繍糸を生地と同系色にすることで、季節を問わず着て頂きやすいテキスタイルになったと思います。

 

◇アイテムについて

ブラウスは、衿や袖口のデザイン性の富んだ1点です。着丈は少し長めにすることで、ボトムスのウエストに裾をタックインしたり、あるいは羽織りとしてふわっと着たりと、いろいろ楽しんで頂けるアイテムにしました。

スカートのウエストには、ぐるり1周ゴムが入っています。裏地とウエスト紐では、共生地(無地)を採用しています。脇にサイドシームポケットがついています。

 

 

24AWの新作刺繍生地はコットンのシャツ生地で縫製されたブラウスとスカートの2型で、完全な通年ものです。2型ともあらゆる着方ができる万能感がある形&ディテールです。

色は定番色のブラックのほか、ブルーとライトグレーの3色展開です。この色がとても良くて、特にエメラルドのようなブルーの色味と、パープルグレーのようなライトグレーの色味が魅力的です。

刺繍糸の色も生地と同色(しかも単色)と控えめなデザインで、生地・色・柄・形どれを取っても、着やすさという意味では近年でも屈指ではないかと思います。持っていると1年中着回してしまうはずです。

 

 

以下でいくつかのスタイリング画像をご覧頂きながら、ご説明を続けます。

 

ブラウスは、首周りのプリーツが素晴らしいアクセントになってくれているのと、前身頃のみが刺繍生地に切り替わるので、タックインのスタイルがとてもカッコ良くきまります。

また画像3枚目&4枚目、裾がまあるくデザインされているので、タックアウトをしても野暮ったさがでず、かわいらしく着られます。しっかりした生地感で、羽織りづかいももちろんできるなど、本当に万能だと思います。

        

  

 

スカートもとてもステキで、長さがあるのでとてもオトナらしい雰囲気です。ウエストにしっかりデザインが入るので、やはりタックインのスタイルをとてもステキにこなしてくれます。(画像5枚目&6枚目、ブルーについてはウエスト部分で生地の色も切り替わるのがポイントです。)

画像3枚目&4枚目、ライトグレーについてはこうして華やかな色味のトップスと合わせても良いですね。スタイリングを下支えしてくれます。

            

  

 

さらに、このブラウスとスカートは、セットアップスタイルでも着たいです。

ブラウスもスカートも、形としてタックインのスタイルがとても得意なので、こうして上下合わせてワンピースドレスのようにも着てみたいです。ここではブルーで着ていますが、ライトグレーもブラックももちろんオススメです。

 

 

◇オンラインストア (お買い上げや、寸法など詳細な情報)

 

      

 

 

    

      

 

 

 


 

 

LOOK2-2: ポリエステルビエラシリーズ2型

 

 

 

◇生地について

ウールライクな質感の、リサイクルポリエステルの生地をつかっています。同じ肉感のウールと比べても軽く、また美しいドレープがあらわれるのも特徴的です。シワにもなりづらい機能素材で、つかい勝手もとても良いです。

 

◇アイテムについて

ドレスコートは、裏地なし&前あきのワンピースです。ウエストに共生地のウエストベルトがつきます。

センタープリーツパンツは、everlasting sprout時代に大人気だったパンツのパターンをリモデリングし、フォーマルシーンからカジュアルシーンまで幅広くご利用いただけるパンツをとデザインしました。

パンツも裏地なしで、前あきファスナーのパンツです。ウエストは大きめサイズで、ゴムなどは入っておりませんので、ベルトをつかって締めて頂けたらと思います。

 

 

ストンという落ち感と心地良いシャリ感、そしてしなやかな光沢が美しいポリエステルビエラ生地による、すっかり定番になったドレスコートと、前身ブランドeverlasting sprout時代以来10余年ぶりのリバイバルというスラックスの2型です。

いずれの形もこの生地との相性がとても良く、適当にサッと着てもシルエットがスッキリ決まります。もちろん水洗いできますし、シワになりにくいとも思います。天然素材と比べて割安なのもポイントです。

色はブラックとベージュの2色展開です。ベージュはキャメル寄りの色味です。

    

 

 

すっかり定番になったワンピース兼ガウンの「ドレスコート」、おそらく今回の生地が過去でも一番シャープなシルエットで着られます。

またこうして見て頂くと、2色ともマットな光沢が上がっていることが分かりますが、この光沢とドレープなどで生まれる影との「見た目の凹凸感」によるコントラストが、ことのほか美しいです。

ここでは2色ともガウンづかいで着ていますが、ワンピースとして着たときもとてもカッコ良いです。

        

 

 

スラックスは、上記の通りeverlasting sprout時代の大ヒット品番のリモデルで、前に大きな「つまみ」がある見たことのない形です。このディテールはいいですね。ひっそりと遊びまくっている感じがたまりません。

履いてみると、画像のようにとてもカッコ良く履くことができ、また前の「つまみ」による大きなバッファーによって、特に股関節や膝関節の曲げ伸ばしのときにまったくストレスがないことに驚かされます。

デザイン性にも富んでいて、履き心地やケア(=もちろん水洗いOK)、価格面も含めてとても魅力的です。

加えて、「とても良い形なのでそれを崩したくなかった」(村松さん)という理由で、このパンツのウエストにはゴムが入っていません。そのウエストサイズがとても大きいので、ベルトはほぼ必須です。「最近はウエストゴムのパンツばかり」という方には、かえって新鮮に感じて頂けるとも思います。

            

 

 

◇オンラインストア (お買い上げや、寸法など詳細な情報)

 

       

 

 

 


 

 

LOOK2-3: コットンブロード・袖プリーツシリーズ3型

 

 

 

◇生地について

ホワイトとブラックは、ガス焼きコットンのブロード生地を使用しています。遠州地方でこだわってつくった生地は、光沢がとても美しく、きれいめな見映えの生地に仕上がりました。

グリーンとベージュは、インドの長綿オーガニックコットン生地を近江地方で染めてつくられています。生地表面には細かいシワ加工があり、しっとりとした軽やかなタッチのシャツです。


◇アイテムについて

ワンピースは、裏地なしの前あきのワンピースです。両脇にサイドシームポケットがついています。ウエストに共生地のウエストベルトがつきます。

コンパクトな襟やボディに入るたくさんのギャザー、裾に入ったタックなどデザイン性のあるワンピースですが、リラクシングで気持ちの良い着心地です。

七分袖ブラウスは、大きめの袖丈に入ったタックと、少し短めの着丈が特徴的です。さらっと羽織るスタイルもオススメです。

裾プリーツ切り替えブラウスは、同シリーズのワンピースと同じデザインコンセプトでつくっています。コンパクトな襟やボディに入るたくさんのギャザー、裾に入ったタックなどデザイン性のあるワンピースですが、リラクシングで気持ちの良い着心地です。

 

 

コットンのシャツ生地の中でもフォーマルなドレスシャツなどでつかわれる、光沢が美しい生地であるブロード生地がつかわれた、ブラウス・七分袖ブラウス・シャツワンピースの3型です。

どの形も過去にリリースされたパターンをマイナーアップデートし、またディテールをリニューアルしたものです。

ブロード生地の、しかもホワイト・ブラックの2色展開なので、ハッとさせられるような美しさがあります。muucのブラウスを、カジュアルというより上品な生地で欲しいという方にはうってつけです。

    

 

 

こちらは七分袖のブラウスで、調べたところ23SSコレクションで大ヒットした形で、それの1年半ぶりのリリースとなります。

ただし生地の質感が対照的で、23SSではシワ感のあるマットなコットン地だったのですが、24AWでは上記の通りつるっとした光沢の美しいコットン地です。また23SSではホワイト・ネイビーの展開だったので、ブラックでのリリースは24AWが初めてです。

このブラウスは着丈は短めなので基本的にはタックアウトで着るブラウスですが、実はハイウエストのボトムスであれば普通にタックインもお楽しみ頂けます。袖丈が短めで、しかも袖先に向かってフレアするデザインなので、足が長く見えてスッキリと細長に見える全身のシルエットをつくることができます。

とてもご好評を頂いている形で、前回23SSのときはブランド在庫もすぐになくなってしまったようなので、ぜひお早めにお求め下さいませ。

         

 

 

こちらはシャツワンピースの形。これもとってもステキでした。

初めてリリースされたときは首周りにフリルのような立ち襟がついていた形が元になっています。ただ、そのディテールも含めて大きくアップデートされているので、ほぼ新型といって良いと思います。

生地のクオリティがきわめて高いのと、本切羽のボタンホールや裾先のプリーツなどディテールもとても凝っていて、縫製の美しさも含めて、とにかく上質感のあるワンピースです。もちろん羽織ってガウンづかいもできますので、つかい勝手もバツグンです。

        

 

 

それから、今回は撮影できませんでしたが、こちらの長袖ブラウスも展開されています。この形は裾にデザインがあるのでタックアウトが基本になるかと思いきや、タックインでよりシンプルに着ることもでき、他のmuucの長袖ブラウスと同様に万能なデザインです。

以下の画像は過去の展示会で撮影したものですが、これとまったくの同型を、ホワイトorブラックの光沢のあるブロード生地で着ることができます。

        

 

 

ワンピースと長袖ブラウスについては、まったく別生地のオーガニックコットンのベージュとブルーグリーンでもおつくりがあります。

色生地で表面には細かいシワ感があり、ブロード生地とは異なるナチュラルな印象のワンピースorブラウスとして気軽に着て頂けます。こちらも合わせてご検討下さいませ。

    

 

 

◇オンラインストア (お買い上げや、寸法など詳細な情報)

 

    

 

 

 


 

 

LOOK2-4: コットンポリエステルトリプルクロスシリーズ2型

 

 

 

◇生地について

極限まで打ち込みを施すことで、肉厚でモチッとした生地に仕上げたトリプルクロス生地をつかっています。

経糸に伸縮性のあるポリエステルをつかっているため、きれいめで上品さ感じさせつつ、ストレッチ性もあるという機能的な生地です。

 

◇アイテムについて

ノーカラージャケットは、everlasting sprout時代に大人気だったショートジャケットをリモデリングし、フォーマルシーンからカジュアルシーンまで合わせやすいジャケットをとデザインしました。

裏地はつかず、前立ては比翼仕立てになっています。第一ボタンのみ留めてボレロのように羽織るスタイリングもおススメです。同素材のパンツやスカートとのセットアップのスタイリングも、ぜひご検討下さい。

スカートは、裏なしの脇ファスナーあきスカートです。脇にサイドシームポケットがついています。ウエスト後ろ部分にはゴムが入っています。

パンツも、everlasting sprout時代に大人気だったパンツのパターンをリモデリングしたものです。裏地はなしで、前あきファスナーです。ウエストは大きめサイズで、ゴムなどは入っていませんのでベルトをおつかい下さい。

 

 

コットン×ポリエステルの糸をその名の通り「三重織り」にして、モチッとした質感を実現した生地による、ジャケット・パンツ・スカートの3型です。

生地感は「肉厚」というより「弾力がある」という雰囲気で、決して重たくはありません。その「弾力」もあっていかにも丈夫そうで、雨風をものともせず、良い意味で雑に着られるスグレモノだと思います。

色はブラウン・グレー・ブラックの3色展開です。ブラウンはオレンジみが強い色味で、グレーはうっすらブルーみが乗っているような色味です。

      

 

 

この生地のシリーズにはシンプルなノーカラージャケットがラインナップされているため、セットアップスタイルをつくることができます。

明確なドレスコードのある仕事でなければ、ビジネスユースももちろんOKで、「仕事着もちょっとオシャレに」をmuucで実現して頂けます。特にmuucでは滅多にご提案できないスタイルなので、気になるお客様はぜひこの機会にご検討下さいませ。

    

 

 

そのジャケットですが、これもeverlasting sprout時代のヒットモデルなのだそうです。襟やフラップのないミニマルなデザインで、シルエットはセミフレアと、シンプルながらデザインの入ったユニークなジャケットだと思います。

一番の特徴は「ひじ」の内側にたくさんダーツが入っていることで、これによって袖部分がかなり立体的なシルエットになっています。

このジャケットは、もちろんセットアップスタイルだけでなく、単品づかいもオススメです。しっかりした質感ですが軽いですし、丁寧な扱いも必要ありませんので、秋口や春先のライトアウターとしても重宝しそうです。

        

 

 

パンツ(スラックス)もeverlasting sproutのリモデルで、上のLOOK2-2の形と比べるといっそうシンプルなワンタックスラックスです。

こちらも大きなサイズのウエストにゴムが入っていない仕様で、基本的にはベルトを巻いて履いて頂くことになると思います。シンプルでリラクシング。シルエットも端正で美しく、この上ない普段着だと思います。

    

 

 

スカートは新型です。これはモチッとした生地感も相まって、履くとかなりボリュームのあるシルエットになります。実際に生地もたくさんつかわれていて、スカートなのですが袴のように見えたり、シンプルそうに見えてかなりユニークな形だと思います。

このスカートにオレンジみの強いブラウンがあることが嬉しく、春夏秋冬いつでも、柄物・無地生地問わず、様々な着合わせで楽しんで頂けそうです。「スカートにボリュームがある」というだけで、大きな個性のあるスタイリングになります。オススメです。 

        

 

 

◇オンラインストア (お買い上げや、寸法など詳細な情報)

 

      

  

    

 

 

 


 

 

LOOK2-5: デッドストック生地のハーフコート

 

 

 

◇素材について

ナズナ刺繍:

優れた保温性と発熱性を持ちながら、内側のムレは外に逃がす快適素材(東レの特許素材SOFTTHERMOという繊維を使用した機能生地)をつかっています。両面起毛によるふんわりとした優しい肌触りです。そのナチュラルな風合いの生地に合う、撫菜の花刺繍を施しました。

つばき刺繍:

ウール糸を刺繍をし、それを起毛させフエルトさせることにより、絵で表現したようなやさしい柄を表現しています。

 

◇アイテムについて

muucのデッドストックの刺繍生地で、数量限定でノーカラージャケットを制作しました。

muucの定番ノーカラーコートを、今の時代に合わせて丈を少し短めにすることで、ジャケット感覚で着られるコートになりました。クラシックな印象でスタイルやトレンドを選ばず、上品なファッションを楽しんで頂けます。

裏地はキュプラ生地、ボタンは比翼仕立てです。

 

 

長くmuucのファンでいて下さっているお客様にとっては懐かしい、オリジナルジャカード生地のデッドストックをつかったハーフコートです。

muucだけでなく、今はどこでもあまり見かけなくなった、気合いの入ったオリジナルジャカードの冬物生地。「スゴイ洋服」の数々を目の当たりにしたあの頃が懐かしく思い出されます。この生地も貴重品ですし、もちろんブランドが持っている限りのおつくりです。

生地はブルーベースとグリーンベースのまったく異なる2種類のご用意です。形は、ブランドのコートで最もよくつかわれている形の着丈を短くしたバージョンで、そのオリジナルの方をお持ちの方も多いかと思います。

シャープな長方形のシルエットで着られるわりに、とてもゆったりの着た感で体型や着合わせを選びません。muucならではの美しい花柄ジャカードを、ぜひまたご堪能下さいませ。

 

 

◇オンラインストア (お買い上げや、寸法など詳細な情報)

  • 庭椿の刺繍 ノーカラーショートコート >こちらから
  • 撫菜(なずな)刺繍 ノーカラーショートコート >こちらから

 

        

 

        

 

    

 

 

 

AdminFashionBrand 『muuc / ムーク』
Tagged: muuc