こんにちは。
muucの村松です。
月1回をめどにお送りしている「muuc零れ話」。
第7回となる今回は、前回に続いて雑貨類について、中でも特にご好評をいただいている傘について改めてご紹介したいと思います。
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傘づくりを始めたきっかけは、創業して100年以上という老舗メーカー「オーロラ(株)」から、2012年にお声がけいただいたことです。
そこから既に10年以上、私たちだけでなく、オーロラが販路を持つ有名百貨店で広く販売されています。私たちが直接販売しているのは総流通量のごく一部ですが、それだけでも累計数千本という実績になっています。


一般的に、個性的で独自の世界観を持つデザイナーブランドと、実際に売り場を持つ企業との関係性は単純ではなく、難しい一面も当然あり、私たちのプロジェクトのように継続的に結果を出し続けているのは珍しい成功例とされているようです。
こうして長く広くお客様からご好評を頂いている背景について、少し考えてみたいと思います。
まず、私に関していえば、muucの洋服のコーディネートと合うように、またmuucをアクセサリー感覚でまとえるようにという基本的なイメージがありますが、一方で、そうした自身の世界観を押しつけすぎないように、オーロラの売り場のお客様を意識してデザインするよう心がけています。
また、実際の制作プロセスは、オーロラに所属している傘のデザイナーさんと打ち合わせをしながら進んでいくわけですが、傘というプロダクトの製造・販売に精通したデザイナーさんの優れた見識に、いつもとても助けられています。
そしてもちろん、オーロラが傘としての非常に高い機能性とリーズナブルな価格設定を両立してくれている点が大きいです。
私たちの傘が採用しているサマーシールドという生地は、オーロラと東レによる高機能の特許素材です。オーロラがたくさん生産するこの生地を私たちの企画でもつかわせてもらうことで、現在の価格帯での販売が可能になっています。


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さて、今年の傘の新作では、人気の「スミレ刺繍」を日傘に落とし込んだデザインを発売予定です。その他、ご好評をいただいている「ミモザ刺繍」や「窓辺の刺繍」の日傘も再販予定です。
詳細についてはもう少しお待ちいただけましたらと思います。
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今年は、コロナ禍以降販売が停止していた一部のデパートの傘売り場などで、ようやく販売が再開されることになりました。この件につきましても、販売時に改めてホームページにてご案内いたします。(5月中旬頃を予定しています。)
もちろん、当社WOOL STUDIOオンラインショップをはじめ、各地域で開催されるポップアップショップでも可能な限り販売する予定です。
お好みのデザインを複数お持ち下さって、日々のコーディネートによってつかいわけて下さっているお客様も多いと伺っています。いつも本当にありがとうございます。今年の展開にも、ぜひご期待下さいませ。
muuc
村松啓市